JRAブラストワンピース「太りすぎ」「ハンデ59kg」で池添謙一大ピンチ!? C.ルメール「代役」も勝てば馬の力、負ければ騎手のせいで……

JRAブラストワンピース「太りすぎ」「ハンデ59kg」で池添謙一大ピンチ!? C.ルメール「代役」も勝てば馬の力、負ければ騎手のせいで......の画像1

 22日、昨年の最優秀3歳牡馬ブラストワンピース(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)が、目黒記念(G2)に向けた最終追い切りを行った。

 美浦のウッドコースで最終追い切りを行ったブラストワンピースは4ハロン50.9秒、ラスト12.3秒。見守った大竹正博調教師が「一杯にならない程度でセーブと思っていたが、それでも時計が出た」と話した通りの好時計を叩き出し、併せ馬にも先着。好調ぶりをアピールしている。

 さらに本馬は1週前にも大竹調教師が「かなり時計が出た」と振り返るほどの猛時計を記録。同コースで6ハロン79.6秒、ラスト12.7秒と意欲的な調整は一見、1番人気を裏切ってしまった前走の大阪杯(G1)からの巻き返しにも見えるが......。

 どうやら、「それ」ばかりではないようだ。

「以前から『太りやすい体質』が懸念されているブラストワンピースですが、大阪杯後に一度緩めたこともあって、馬体重の増加が気になるところです。1週前追い切り前日の計量では、大阪杯から+27kgの557kg。1週前追い切りでしっかり時計を出した背景には、ダイエットの意味合いもあったと思います。

先日の最終追い切りの動きも良く見えましたが、果たしてどこまで絞れているか。陣営は『(レースには)530kg代の後半で出せると思う』と息巻いているようでしたが......」(競馬記者)

 以前から馬体重の増加が不安視されてきたブラストワンピースだが、陣営の尽力もあって、いざ出走となればきっちりした好馬体を披露してきた。

 しかし、今回はあくまで秋の大目標・凱旋門賞(仏G1)に向けての叩き台の意味合いが強い。いや、今後、札幌記念(G2)を経て渡仏するなら「叩きの叩き」ともいえる。菊花賞、有馬記念、大阪杯(いずれもG1)といった過去3走とは意味合いも、レースに懸ける意気込みも大きく異なるはずだ。

「レースまでに少しでも絞れてくれればとは思うけど、こうなってくると気の毒なのは、急遽代役を受けた元主戦の池添謙一騎手だよね。今回はC.ルメール騎手の騎乗停止で"元サヤ"に戻ってきた格好だけど、出走メンバー的にも『勝てば馬の力、負ければ騎手のせい』にされそうな状況。

乗り替わりが発表されたときは周囲からも『かわいそう』って声があったけど、今回もし負けることがあったら『致し方なし』って流れになっちゃうのかな......」(関係者)

 目黒記念後には、凱旋門賞出走プランが控えているブラストワンピース。今回は「凱旋門賞の斤量(59.5kg)を考えて試そうと」という試みがあっての出走だけに、ハンデの59kgは願ったり叶ったりといったところだろう。

 だがそれだけに、余計に"叩き台"の色合いが濃いのも事実。1番人気になることが確実で、出走メンバー的にも負けられない戦いになりそうだが......。ここで誰よりも結果を出したいであろう池添騎手の奮戦に期待したいところだ。