家庭での認知症の方を介護する場合の3つの留意点
家庭で、認知症のご家族を介護するのはなかなか大変なことだと思います。
特別養護老人ホームでも、やはり一番労力を使うのが認知症の方のお世話です。
でも今からお話しする3つのことに留意すれば、意外にうまくいくという印象を持っていただけるとおもます。
現在の介護保険では、要介護1はなかなか特別養護の入所の対象になりにくいの、以前より在宅生活を送る方が多くなっていると思います。
要介護1で認知症の方は、身体的に比較的お元気で、周辺症状も顕著なので精神的にも肉体的にも披露してしまう場合が多いと思います。
時として、理解力があり、時としてものすごく不安定になったりの連続なのではないでしょうか。
ですから、お世話する方側は、家族中が振り回されて、どう対処すればいいのか、非常に混乱してしまうケースも少なくありません。
そんな場合、少しでもお役に立てれば幸いだと思います。
留意点1:介護者の心と体をケアする
特別養護老人ホームのプロでも、大変な負担です。
難しく考えたり、家族だけで抱え込んだり、あまり無理せず、休養をとりながらお世話するほうが良いのです。
在宅で面倒見ようと決めた多くの人が、自分たちだけで抱えてしまいがちです。
自分で介護しようと決心することは素晴らしいことです。
でも、外との繋がりも無視しないで、自分でできることと社会的なサービスに任せることこのバランスをうまくとって、出来るだけストレスのない、楽しい介護生活を送っていただきたいものです。
その際、日頃からデイサービスやデイケアを利用するとか、たまにショートスティを利用して、比較的長時間のリフレッシュをはかることが、長期的に自宅で介護するときのコツだと思います。
留意点2:出来るだけ好きなようにさせる
認知症を発症する前の、お元気でいた頃の姿が記憶に新しいご家族にとって、認知症を発症してからの周辺症状は、しっかりしていた時と比べてしまい、本人が感情的になってしまう対応をしてしまいがちです。
でも、残酷なことを申し上げるようですが、現在のところ、認知症を発症してしまった場合、それが完治するということはほぼ皆無でしょう。
つまり、認知症を抱えたままその方は、寿命を全うするのです。
いわゆる不治の病ということが言えるでしょう。
そうしたことを考えると、できればご家族には、いたわりの感情で接していただきたいのです。
誰しも、病気になりたくてなるわけではありません。
ひょっとしたら、はっきりしない意識の奥で、思うようにならない自分を一番歯がゆく感じているのは本人かもしれません。
不治の病を抱え、衰えゆく人を支えられるのは、家族の愛情かもしれません。
家族が一番の理解者なのです。
人間の行動は、環境に支配されるのが基本です。
周りが滅多なことに動じないで、できる限り穏やかに接することによって、ご本人の行動も必ず、その環境に同調します。
老人ホームで認知症の方をお世話するときに、利用者の方を怒らせる人物はだいたい決まっています。
介護技術が未熟な職員です。
この場合の介護技術とは、穏やかに話しかけ、いつも笑顔でいることです。
それができない未熟な職員は、ちょっとのことでも利用者の感情を逆撫でし、トラブルの原因を作ります。
しかし、技術の熟練した職員の対応は、同じ利用者でも全く違う行動をとるものなのです。
介護者が穏やかに、ご本人を尊重すれば、その方も穏やかな生活が送れると思います。
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留意点3:認知症介護のコツはスキンシップ
このブログ内の別の記事でも何度かお伝えしていますが、
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認知症の方が、穏やかに過ごすには、比較的わかりやすいコミュニケーションが必要です。
言葉は、なかなか理解できないこたが多いです。
言葉でいくら必死に説明しても、平行線の時が多くあります。
そしてわからない子tに次第に苛立ってくるなんていうことも多く見受けられます。
そんな時は、相手の手をさすりながら、あるいは相手の肩や背中を軽くさすりながら、話した方が安心して納得してもらえます。
何と言っても安心できるのは、家族に軽く触れられることです。
認知症の方も、理解できないことが不安なのです。
まずはその不安を解消するところに目を向けると比較的うまくいくことが多いのです。
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