焼き芋大会やりましたか?
冬はなかなか外にでる機会が少なくなります。
都会ではもう絶対できないけど、わたしがいた施設は田舎の山のなか、ですから焚き火とか、絶好の回想法の材料ですね。
お年寄りが自宅で焚き火をするなんて滅多にないですから、田舎の山のなかの施設の利点をふんだんに活用して、みんなで輪になって焚き火を囲むなんて最高です。
焚き火のなかにお芋を放り込んで,みんなで火を輪になって見つめているうちに、よく焚き火にあたった小さい頃の頃、最後に焚き火をしたのはいつだっけ?なんていろいろ思いが頭のなかを巡ります。これ最高の回想法ですよね。
もちろん焚き火で、焼き芋を焼くのは難しいから、ある程度厨房のオーブンで焼いて、仕上げを焚き火で、これだけでも楽しいです。
みんなで、焚き火を囲んで、お芋を食べながら、あれこれ話をするのは冬だからできること!
餅つきは、地元の中学生がボランティア
暮れが近づいて、中学生が冬休みになったら、ボランティアに来てもらって、みんなで餅つきですね。
男の子は交代で、生まれて初めての杵を握り、臼に向かって力一杯ぎこちなく、それをお年寄りが微笑ましげに眺めるのです。
つけたお餅は、女の子が、細かくちぎって、大根おろしと、あんこと、きな粉にまぶして、出来上がったら世代間交流しながら、つきたてのお餅をみんなで食べる。
つきたてのお餅は本当に美味しいですね。
クリスマス会忘年会の最後のイベントはやっぱりビンゴ
特養ホームやデイサービスセンターのお年寄りはビンゴに対応できないんじゃないか?なんて全然ありません。商品がかかるとみんな真剣そのもの。
ちょっとした援助、ペースを守ればみんなで参加できます。
景品はどうするの?
これも全然心配ないです。老人ホームには、いろいろな業者さんが出入りします。1ヶ月前ぐらいから、キャンペーンで配ったノベルティーグッズの余り物、売れ残り商品、試供品などの寄付をお願いすれば、全員に行き渡るぐらいの品物が集まるものです。空クジなしのビンゴゲームは全員が参加できて本当に楽しい企画です。
行事の後は、ちょっとしたお土産を持って帰すのがビジネスのコツ
餅つき大会の後お餅を持って帰すわけにはいかないけど、小さい焼き芋ひとつ、ビンゴのささやかな景品などおみあげがあるとすごく集客率が上がります。
話は少し変わりますが、敬老会のでは小さい紅白饅頭を箱に入れて持ち帰るようにしています。結構お年寄りには饅頭というところが刺さるみたいです。わたしにはよくわからないですけど。
あるデイサービスのお年寄りが、敬老会の数日後、私に話してくれました。
敬老会でもらったお饅頭を家に持って帰ったら、2人の孫がすごく興味を示したそうです。
「おばあちゃんこれなあに?」
「デイサービスの敬老会でもらったんだよ。あけてごらん!」そう言って小学校1年生のおねえちゃんに箱を渡したんだそうです。
おねえちゃんは2つ年下の弟と包装紙でくるまった饅頭の箱を開けました。
「おばあちゃんこれなあに?」蓋を開けながら興味津々でおばあちゃんに差し出します。中には紅白の小さなお饅頭。
「お饅頭だよ、おいしいよ。たべるかい?」
二人とも「うん!」
おばあちゃんは白い饅頭を弟に、赤い饅頭をおねえちゃんに手渡しました。
「おいしいよ。食べてごらん」
おねえちゃんは一瞬食べるのをためらって、その赤い饅頭を半分にして、おばあちゃんに差し出して
「おばあちゃんいっしょにたべよう。」と言ったそうです。
それを見た2歳年下の弟も自分の饅頭をぎごちなく半分に割って
「おばあちゃん一緒に食べよう」と言って差し出したそうだ。
孫と一緒に3人で小さな饅頭を分け合って食べたんだって。
笑いながら少し涙を浮かべて話してくれました。
そのお話聞かされてから、行事やレクレーションの時は、小さいお土産、時にはチロルチョコ的なもの、時にはキャンディーとかを小さい袋に入れてもたせます。
そういえば、親父が時々持ち帰るお土産のお菓子とかすごく嬉しかったよね。
小さくてもちょっとしたお土産はお年寄りの心にけっこう刺さってるみたいです。
ためしてみてください!
投稿 年末は行事やレクレーションで大忙しです は 近未来福祉研究所BLOG:特別養護老人ホームやデイサービスセンターの経営者向け情報 に最初に表示されました。