26年間、一番気を使ってきたこと
いろいろ言ってきましたが、教えたくない情報はすごく単純なこと!
実はこれがすごく重要なことなのではないかなということが一つあります。
人にいうと、特に同業者にいうと冷ややかな反応しか返ってこないでしょう。ですから私もあまり話題にしてきませんでした。
でも、これがすごく効果があったのではないかと思う案件が一つあるのです。
質のいいサービスを提供しようと、日夜一生懸命努力しているような方たちが、このブログを読んでいるのだと思います。
皆さんは非常に努力家で、善人で、あなたの施設にきていただいた利用者の皆さんが、少しでも元気に暮らしていただきたいと思っているに違いないということは、非常によくわかります。
ですから、こんなつまらない私の記事にも反応していただき、とても感謝しています。ですから、この際、本当のことをお伝えしていこうと思います。
と言っても、今までの情報が嘘であるというわけではないので、ご安心ください。今までのデイサービスに対する集客戦略に加えて考えていただきたいことがあります。
このブログを訪れるようなかたは、本当に頭が良い人で、これから私の伝えることが、どれだけ価値があることかわかっていいただけると思いますので思い切ってお伝えしていこうと思います。
私の母親からの教え
私の父母は、一代で、4つの保育園、5つの知的障害者施設、3つの老人ホームを設立してきた人物です。
別に親を自慢したいわけではないです、でも、くやしいけど、この実績は事実で揺るぎないものです。
もう一度言います、くやしいけど。
わたしの母親が徹底的に気をつかっていたことがあります。
私はそれを見て育ち、ごく自然に教え込まれてきたことですから、それがどれだけ価値があることなのか初めは理解できずに習慣として行っていました。
施設長になり、他の施設を訪れることが多くなり、少しずつ気づいてきました。
利用者のお年寄りにも何度も何度も言われてきました。特にデイサービスセンターに来ていただくかたや、ショートステイのお客様は、私の施設を訪れる前に、幾つかの施設を利用していらっしゃるケースが多いのです。
そんな方達から、何度も何度も言われてきたことがあります。
何度も何度も言われるうちに、私も意識するようになってきました。
とくに他の施設を訪れた時など、これを観察することが習慣になったのです。
そして明確に認識するようになりました。
実は私の老人ホームのこれの噂を聞きつけた老健施設や老人ホームが見学に来て露骨にスパイしていきました。
世の中にはいろんな規模やタイプの施設があります。私が観察したどの施設よりも、私の老人ホームが絶対勝っている点が一つありました。
それは、ズバリ、「食事のクォリティーが何処よりも良い」ことです。
これが理事長キャリア50年の私の母親から叩き込まれた、集客したお客様をあなたの施設に釘付けにする、誰でも簡単にできる戦略です。
ビジネスを成功させる秘訣は、ギフトすること、ギブすること
会計顧問事務所や、法人本部は、利用者からいただいた食費に対して給食関係費が超過することを非常に嫌う傾向にあります。
でもそんなこと言ってると、そんじょそこらの施設の貧しい食事と同じになってしまいます。
ほんの数ヶ月前、ある施設に立ち寄った帰り際、ちょうどお昼時だったので廊下に昼食を乗せたカーゴが配膳待ちで置かれていました。
いつもの習慣でどんなお昼ご飯なのか覗いてみました。お皿も隙間だらけ、大きなお盆も隙間だらけ、ここまでよくつつましくできたなあと思っていると、その様子を見た施設のある人が私の後ろで声をかけました、
「今日のお昼は、手作りコロッケです!」それも自慢げに。
そりゃそうだ。こんな小さいコロッケ手作り以外では考えられない。そう思った私は笑いをこらえて、「どうりで美味しそうなわけですね。」としか答えられなかったです。保育園の3歳未満児並みのボリュームに驚愕しました。厨房の職員さんも栄養士さんもかわいそうですね。工夫してメニューを考え、必死で作っているのに、運営側が渋すぎるために、恐ろしく量が少ない昼食になってしまっているのです。
私の施設のデイサービスに新しい利用者が来ていただけると、給食の時間を見計らって、その様子を見させてもらいます。そして必ず感想を聞くようにしていました。
「ここのデイサービスセンターのお昼ご飯はどうですか?」
「おいしいし、いつも量が多くてついつい食べすぎちゃいます。食事が本当にいいから通ってくるのが楽しみです。
そういうご意見を励みに、運営側も、作る側も頑張れるのです。
それが、集客率を限りなく100%近づける方法です。
多分、私の運営していたデイサービスでは25人定員で、1日数千円、月間で6〜7万円の赤字が出ます。もちろん給食関連費内という意味です。
しかし、これは利用者1日5人増を狙える戦略です。集客率80%以下で良いのか、100%を狙うかは、ここで決まると思います。
給食関係費で5〜6万の赤字でも、デイサービス全体の運営では、20%を空席で遊ばせるよりも、しっかり100%まで埋めた方が、断然収益が上がりますよね。
明るい笑顔と元気な挨拶、質の高いサービスで信頼と安心を獲得し、美味しくてボリュームある食事で集客した御利用者をしっかり定着、利用回数増加に結びつける。
利用者様からいただいている給食費の実費が少ないから、提供するものも粗末になる。これは大きな間違えです。
ここでしっかり、ご利用者様にギブしましょう!
この食事の赤字は、無駄と考えず、収益アップのための投資と考えた方がいいと思います。
投稿 デイサービスセンター集客の決め手 は 近未来福祉研究所BLOG:特別養護老人ホームやデイサービスセンターの経営者向け情報 に最初に表示されました。