JRA栗東「記者情報」エリザベス女王杯の狙い目は? 「新たな一面」見せる馬は?

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 11日(日)に京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯。その大一番を前に、栗東記者たちが集結。本命から穴馬までそれぞれの注目馬を語ってもらった。

記者A:今週末はJRAのG1競走8連戦の緒戦であるエリザベス女王杯。ここから大一番が続くから気合いを入れていきたいね。オレは力ンタービレ(牝3歳、中竹和也厩舎)が好走すると思っているんだけど。

記者B:秋華賞(G1)ではアーモンドアイをマークしつつ、3着と好走しましたね。ただこれまでとは違い、後方からの競馬をしたため、一部の関係者たち『アーモンドアイより後ろでは届かないよ』『前につけて、オッと思わせる競馬を期待したのに......』なんて声も上がっていました。

記者C:でも、それも結果論ですからね。武豊騎手に近い関係者は、『折り合い、スタミナ面を考慮して控える形を取ったみたいだ』と話していましたよ。今回は鞍上がC.デムーロ騎手に代わりましたが、前、後ろどちらから競馬をするのか見ものです。

記者A:あとは距離の問題だよね。今回の京都外回り2200mはちょっと長すぎる気がする。

記者B:2000m以下のほうが得意そうですからね。距離面でいえば、リスグラシュー(牝4歳、矢作芳人厩舎)も昨年のオークスは5着、エリザベス女王杯も8着に終わったこともあり、今回は少々距離が長いのではないかと言われている1頭。最近もマイルでの活躍が著しいですしね。

記者A:ただ陣営は『マイル前後では決め手にかける』と勝ち味が遅い点を気にしていたよ。前走の府中牝馬Sも、非の打ち所がない競馬をしたにもかかわらず2着。『シルバーコレクターぶりが板についてきた』とボヤいていた。

悲願のG1制覇に向けて、陣営は断腸の思い武豊騎手からJ.モレイラ騎手にチェンジ。『中長距離のレースにモレイラ騎手が騎乗することで、新たな一面が出てほしい』とも言ってたね。ハーツクライ産駒だから血統的に適性はありそうだ。

記者B:昨年は少し追い込むとカイ食いが悪くなって馬体重が落ちていたそうですけど、精神面で落ち着きが出てことで改善された様子。前走も馬体増で挑めましたし、充実期に入りつつあるのでは。ただそれだけに、ここで結果を残したいところです。

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記者C:今回は、距離不安の馬が多いですよね。ミスパンテール(牝4歳、昆貢厩舎)も2000m以上ではあまり結果を残せていません。ただ陣営は仕上がりに自信満々で『気力、体力ともに問題なし。これで駄目なら距離適性だと言い切れる』とまで話しているようです。

記者A:同馬を管理する昆貢調教師×横山典弘騎手のコンビは、先週のJBCレディスクラシックをアンジュデジールで勝利。最後の叩き合いは見応えたっぷりだった。お立ち台での「最初はルメール、次は関西の福永君、関東のジョッキーもここにいるぞ!」というコメントにシビレた。今週も期待したいもんだ。

記者C:横山典騎手は『馬の適性や仕上げをよく知っている』と昆調教師に全幅の信頼を寄せています。『勝負時は究極の仕上げをしてくれる』とまで話していましたし、2週連続でのG1勝利を虎視眈々と狙っているようですよ。

記者B:ここで復活したら面白くなりそうだ。それと最近の成績は振るわないものの、アドマイヤリード(牝5歳、須貝尚介厩舎)も状態面は悪くないみたいだね。6戦3勝、2着2回と相性のいい京都でG1馬の意地を見せてもらいたいところ。

記者A:春は絶不調。前走の府中牝馬Sも7着だったけど、上がり第3位の32.7秒の脚を使うなど、最悪の状態からは脱しつつあるようだ。中長距離での実績はないけど、以前に比べて落ち着きも出てきているので陣営は期待しているみたい。叩き良化型だから、1戦はさんで本番に臨めるのもいいね。

今年のエリザベス女王杯はどういう結末を迎えるのだろうか? 発走は15時40分からを予定している。