パチンコ「大胆な方法を使った天井」機能!? 遊タイムより先に登場した斬新システム!!

 2020年4月パチンコの世界が大きく変わりました。
 そうです、ご存じ「遊タイム」の登場です。

 アッという間にもう2年も経つんですね。時が過ぎるというのは早いものです。
2022年2月より突然時短やCZとして使用されることがある「C時短」も登場し、ますますP機の可能性を感じる日々を過ごしております。

 さて、そんな「遊タイム」ですが、初めて登場した機種を皆さんは覚えていますか?
 正解は…。
 SANKYOより発売された『Pフィーバー真花月2 夜桜バージョン』です。

■大当り確率:1/199.8
■確変時大当り確率:1/79.8
■確変突入率:100%
■ラウンド振り分け:10R 25%、6R 50%、3R 25%
■游タイム:通常時500回転消化後時短759回転
〇〇〇
と、いうようなスペックでした。
今さらさらっと書いていましたが、遊べそうなスペックですね。

 導入当初少し打ったけど、久しぶりに打とうかなぁーなんて思ってしまいます。
バラエティコーナーとか1パチコーナーであればまだまだ設置もありますしね。
そのうち、実戦記事を書かせていただくかもしれません。
お楽しみに。

遊タイムなんて関係ない! 天井じゃなくて天上ですから!

 さてそんな遊タイムが登場した2020年の10年前。
 実は天井(のような)機能が付いた機種が発売されていたのですが…。
 それが豊丸産業(以下、豊丸)より発売された『CR 天上のランプマスター』です。

 この機種を一言でいうならば通常時に見える時が「確変」でチャンスゾーンに見える時が「通常」です。
 …もう自分でも何言ってるかわかりませんね。

 簡単に説明をします。
 まず大当り確率は低確率時1/49.6で高確率時は1/39.5です。
 ですが、基本的には「高確率時」の1/39.5だと思ってください。

 なぜ高確率時が基本になっているのかというと出玉なし確変が電サポ無しでループします。つまり、通常時と思われるモードは実は「潜伏確変」状態なのです。電サポもないので、ただただ1/39.5の潜伏確変で遊技することになります。

 じゃあどうすりゃ電サポもらえるのか? というと「ST回数である127回転を消化する」「リミッターによる強制ST解除」などになります。

 最初にお伝えした通りこの機種は通常時と思われる電サポ無しの状態は、ほぼ「潜伏確変」状態という事になります。しかし、この機種の確変は「15回リミット」の「127回ST」タイプ。つまり「潜伏確変」を15回連続で当選すると「15回リミット」となり次回は通常となり、「潜伏確変」状態で大当りを引けずに127回超えるとST終了となり通常モードへ移行するのです。

 15回リミット後、そして128回転目からは通常時となり、次回大当り時には電サポがついてくるという事になります。電サポさえついてしまえば約85%でループする「トレジャータイム」に突入し、楽しい楽しい連チャンタイムです。

 通常時を何回回すのか、確変時を何回回すのかと違いはあるものの現在の遊タイムに通じる何かを感じますね。パチスロ5号機のA+RTタイプの天井機能の一部もこれに近いので、開発チームの方々はそれを参考に作ったのでしょうか?

 なんにしても簡単に思いつくようなシステムではありません。
 このような面白い仕組みを作ってくる開発者の方々へは頭が下がります。

 まぁでも全然流行りませんでしたけどね。だって…システムが難しすぎるんだもん。

(文=ロマニスタ鈴木)
<著者プロフィール>
 好きなゲームキャラクターがモチーフのパチンコ『CRソニック』でホールデビュー。
その後パチスロも遊技するようになりドハマりする。好きな機種は5号機時代のSNKプレイモアが出していた機種たち。パチンコでは甘デジやライトミドルを好んで打つ。サッカーと猫をこよなく愛し、週末はJリーグの試合を平均6試合くらい見ている。

【注目記事】
パチンコ新台、上位RUSHは「驚異の継続率94%!」 シンプルスペックとなって再登場!
【パチンコ新台】先行導入店では「5万発」報告も!?
「パチンコ界の革命機」を彷彿とさせる傑作! ファンを熱狂させた名機を振り返る

【パチンコ新台】先行導入店では「5万発」報告も!? 新デバイス「全滅アタッカー」搭載のSUPER小当りRUSHマシンがいよいよ全国デビュー

 3月25日からの先行導入店では既に一撃「30,000発」オーバーなどの出玉が多発。中には終日で5万発ほどの出玉を吐き出すなど、その破壊力の高さをまざまざと見せ付けている京楽産業.の最新パチンコ『ぱちんこ 仮面ライダー 闇のライダーver.』がいよいよ4月4日、全国ホール導入を開始する。

 同社のキラータイトル『ぱちんこ 仮面ライダー』シリーズ最新作となる本機は、大当り確率約319.6分の1の確変ループタイプ。通常時は図柄揃い大当り(2R)で確変「連撃バトルRUSH」へ突入し、3撃以内に怪人を撃破できればSUPER小当りRUSH「超連撃バトルRUSH」が発動する。

 一方、初当りが「闇 CHARGE ATTACK」成功経由だった場合は2R消化後に時短30回or確変の「闇ライダー接近モード」へ移行。ここで闇のライダーを撃破できれば同じく超連撃バトルRUSHが約束されるといった流れだ。

■新デバイス「絶滅アタッカー」によって強烈な出玉感を味わえる!

 本機の醍醐味である超連撃バトルRUSH中は、約3.2分の1でアタッカーが開放(※小当り確率約1/3.6、大当り確率約1/32の合算)。そのアタッカーには上部で連なる玉を根こそぎ獲得できる新デバイス「絶滅アタッカー」を採用しており、他機種にはない新感覚のSUPRE小当りRUSHを楽しめるという。

 消化中は3撃以内に怪人を倒せば小当りor大当りで、V3図柄揃いは3連撃、7図柄揃いは10R約1,500個獲得が濃厚。撃破失敗時はカメバズーカが襲来し、敗北で超連撃バトルRUSHが終了する。超連撃バトルRUSHのトータル継続率は約97%とのことだ。

■お馴染みのカスタム機能も完備

 演出については、変動開始時にベルトギミックが発光すればチャンス到来。状況を問わず闇のライダーの登場は激アツで、見事に撃破できれば10R約1,500個+超連撃バトルRUSHへと繋がるようだ。

 また、本機は色保留チャンスモード、色保留灼熱モード、赤激熱モード、ハイパーベルトフラッシュ&激雷GO-ONゾーン灼熱モード、先読み激熱モードなどの「信頼度UPカスタマイズ」、Air-Vibモード、P-フラッシュモード、プレミアムモード、先読みガセ殲滅モードなどの「ゲーム性カスタマイズ」といったお馴染みの実機カスタマイズを用意。好みのモードを選択して、思い思いの演出パターンを堪能することができる。

【注目記事】
「パチンコ界の革命機」を彷彿とさせる傑作! ファンを熱狂させた名機を振り返る
パチスロ「大御所ライター」同士がガチ喧嘩!? 「嫌いなことがある」と因縁の過去を告白!
【パチンコ名機】マニア登場!好き過ぎて台まで買って打って調べる偉人!!

「パチンコ界の革命機」を彷彿とさせる傑作! ファンを熱狂させた名機を振り返る

 2012年、業界を揺るがす革命的なパチンコが登場した。『CRぱちんこAKB48』。現役トップアイドルがパチンコになった衝撃やスペック性、歌パチを越えた音楽的要素など、パチンコ史にとって最重要となるマシンである。

 それと同じくらいの意味を持つ、いわばパチンコ界の『AKB』ともいえる機種が後年、誕生した。『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』である。平和のオリジナルキャラを総動員させた「パチキャラアイドルマシン」的な存在だ。

 本機に登場するキャラは『麻雀物語』『南国育ち』『戦国乙女』の人気3タイトルだが、これまで長い期間にわたり平和が積み重ねてきたオリジナルキャラ作りの集大成といえよう。

 平和といえば、アニメや萌えに火がつく遥か以前の早い時期から女性、女の子キャラの育成に情熱を注いできた。『お天気スタジオ』『キャットジラ』『和風彩祭』といったミレニアム期の加熱はもちろん、『美女大集合』『レモン牌』『ブラボーガール』の昭和時代にまで遡ることができる。

■平和の集大成ともいえる名作『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』

 そういった意味では2004年登場の『CRプリティバンド』は、平和キャラ戦略のマイルストーンであり、『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』につながる中継地点といえるかもしれない。

『乙女フェスティバル』では楽曲さえオリジナルで取り揃えられ、サントラCDやプロモーションビデオを集めたDVDが発売されるほど。既存のヒット曲でお茶を濁していた『プリティバンド』から格段の発展である。

 こういったコンテンツ面のストーリーもさることながら、スペックに独自性を発揮した点も見逃せない。冒頭に触れた『ぱちんこAKB』の影響でループタイプが見直されてきた面もある。同系統の『CR元祖ハロー!プロジェクト』や『CRフィーバー倖田來未III~Love Romance~』もループタイプとなっている。

 そんななか、本機はロングSTを採用し、さらに右打ち中でも一部ではフルで電サポが受けられないような仕様としたのである。『ぱちんこAKB』に比べればなんとも複雑がゲームフローとなる。

 ただ、これは新規ファンを見据えた『ぱちんこAKB』に対し、長くパチンコを楽しんでいたファンに向けて作られた『乙女フェスティバル』との差ではある。とはいえ、確変が回数で限定されるSTで、さらに潜確状態も用意するとはじつに大胆な戦略である。

 しかし、このゲーム性は受け入れられた。継続率が約82%と高い連チャン性を維持しながら大当りの半分が最大出玉となる16ラウンド約1700発という抜群の出玉感を担保。スペック性能では『ぱちんこAKB』に決して劣らない。

 さらに、人気や評価の面でも引けを取らないもので、「現役アイドル」を筆頭に版権・タイアップの価値が高騰していく現状に対し、パチンコメーカーはオリジナルでここまでやれるのだという実績と気概を見せつけたのである。

『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』は、熱狂を生み出した乙女(オリジナルキャラ)の祭典であり、(パチンコ)ファンも大喜びの名機なのである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

【注目記事】
パチンコ新台「甘デジなのに2000発!」遊タイム搭載の超荒波スペックが爆誕!
パチンコ店を○○にした超マニア台!? 隣のお客さんを退席させた珍エピソードも…
甘デジ確率ながら「一撃4000発」を狙える本塁打王!プロ野球開幕記念…激アツ野球パチンコ特集!!

元AKB48島田晴香×ビーマップの取り組みがアイドルのセカンドキャリアを変える?

 2022年4月、ソフトウェアの開発などを行う株式会社ビーマップに元AKB48メンバーの新入社員が誕生した。元アイドルがIT企業に入社するのは珍しいケースにも思えるが、そこから見えてくるのは、ビーマップの企業姿勢とアイドルのセカンドキャリアの実情だ。

 実は、元AKB48メンバーの入社を支援したのは、同じAKB48の先輩である島田晴香氏。島田氏は17年に同グループを卒業後、株式会社Dctを設立し、アイドルのセカンドキャリアを支援する事業を行っている。

 そして、21年3月にはビーマップとコンサルティング契約を結び、同社の顧問に就任した。ビーマップとしては、島田氏が長年の芸能活動で得た幅広い人脈を頼りに、人材活用や各事業に助言、支援をいただく狙いがあるという。

 元アイドルの島田氏が後輩たちのセカンドキャリア支援に取り組み、IT企業の顧問に就任する。そして、島田氏の支援で元AKB48メンバーの入社が実現するという流れが生まれている。一方、ビーマップが元アイドルの社員を採用する理由は何なのだろうか。ビーマップの杉野文則代表取締役社長と島田氏に話を聞いた。

なぜ元アイドルがIT企業の顧問に?

 まず、21年3月にビーマップと島田氏がコンサル契約を結んだ経緯について、杉野氏はこう語る。

「私自身、もともとAKB48のライブや総選挙などを拝見していて、ご縁があって、芸能界の知り合いの方から島田さんを紹介していただく機会がありました。何度か島田さんとお会いしていく中で、彼女から『アイドルのセカンドキャリアを支援したい』という話をお聞きし、当社でも何かお手伝いをしたいと思い、コンサルティング契約を結ぶに至ったのです」(杉野氏)

 島田氏が顧問に就任してから、ビーマップの事業にどのような成果があったのだろうか。

「島田さんには、キャスティング面で大きく助けてもらっています。現在、当社では販促の事業に力を入れており、PRのために数多くの芸能人の方にご協力いただいています。そこで、芸能界に数多くの知人がいらっしゃる島田さんにコンタクトを取っていただくなど、ご協力いただいています。当社からの直接のオファーでは実現しないような案件でも、島田さんからご連絡していただき仲介してもらうことで、受けていただけるケースも多いんですよ」(同)

 では、自身が起業した島田氏としては、ビーマップとのコンサル契約でどのような変化があったのだろうか。

「ビーマップの顧問に就かせていただいたことで、ビジネスというもの自体を深く教えていただいているという感覚があります。AKB48を卒業してから数年間、会社員として働いた経験がありますが、まだまだ社会人としての知見が足りない中でアイドルのセカンドキャリア支援事業を始めたので、さまざまな部分でアドバイスをいただいていますね」(島田氏)

 島田氏は10代後半から20代前半をアイドルとして過ごしたため、アルバイトの経験などはなく、一般的な社会経験が乏しい状態で会社員になったことで、苦労も多かったという。島田氏が設立したDctでセカンドキャリアを支援しているアイドルも、同じようなケースが多いのだろうか。

「そうですね。特に、社会人としてはパソコンの基本的なスキルやビジネスマナーが備わっていない子が多い印象です。アイドルを目指す子は、早ければ小学生の頃から芸能界に入ってひたむきに努力していきますが、その努力が芸能界では実を結ばないケースもあります。そんなときに立ちはだかるのが、学歴の壁や芸能以外の世界を知らないという問題です。

 アイドルの子が芸能界でがむしゃらにがんばるのは大切なことですが、それは同時に、同世代の人たちと同じような社会経験やスキルを得ることはできないということでもあります。そのため、そもそもの社会構造や、自分がセカンドキャリアとしてどのような職業を選べるのか、といったところから話をして、支援していくことになります」(同)

ビーマップが元AKB48メンバーを採用したワケ

 今回、ビーマップと島田氏の活動が実を結んだ一例として、元AKB48メンバーの新入社員が誕生した。そもそも、どういったきっかけで実現したのだろうか。

「セカンドキャリアで困っているアイドルの後輩がいないかとSNSで探していたときに、彼女が大学に通っていることや就職活動をしていることがわかり、何かお手伝いできないかと気になって、連絡したのがきっかけでしたね。最初はインスタグラムでDMを送ったんですよ。その後、実際に話をする中で、就活で困っているということを聞いたので、『じゃあ、一緒に就活をがんばってみようよ』ということで、支援をスタートしました」(同)

 2人はAKB48の先輩後輩という間柄ではあったが、直接の面識はなかったという。島田氏の行動力が、一人の元アイドルのセカンドキャリアを切り開いたといえそうだ。

 一方、ビーマップとしては、元アイドルの女性を採用することにどんな狙いがあるのだろうか。

「もともと当社は、芸能界で活動したいという若者を積極的に採用・支援していました。実際、芸能人としてデビュー前や駆け出しの時期に当社で働いていた方は何人かいらっしゃいます。たとえば、ものまね芸人のみかんさんも当社で2年半ほど働いた後にデビューし、人気者になっていきました。夢に向かってがんばる若者が入ることで他の社員たちにも良い刺激となりますし、会社全体のモチベーションアップにもつながります。

 今回は芸能界で活躍された後に入社というケースですが、実際にお会いしたときに、とても努力家だと感じたことなどが、採用につながりました。今後は、アイドルとして培った強みを生かして、仕事に励んでいただければと思います」(杉野氏)

 今回の件は、ビーマップの企業風土と島田氏の支援がうまくマッチングした好例ということか。新入社員の女性は、以下のように抱負を語ってくれた。

「今後は芸能ではなく未経験の業界でしっかり働くことで、セカンドキャリアに困っているアイドルの後輩たちに『私にもできるかも』と思ってもらえるような、模範的存在になりたいと考えています。また、せっかくビーマップに入社させていただくので、アイドル時代に身につけた力を生かして、会社に貢献していきたいです」

島田晴香が変えたい“失礼な風潮”とは

 最後に、今回の採用例を踏まえて、杉野氏と島田氏に今後の展望や目標について聞いた。

「今回の一件をきっかけにして、島田さんに頼るアイドルや芸能人の方が増えていってほしいですね。今後、当社のようなITや社会インフラの会社でも人材の需要は高まっていくでしょうから、当社でも積極的に採用しようと考えています」(杉野氏)

「私としては『アイドルでダメだったから、引退して別の職業に就くんでしょ』っていう風潮を変えていきたいです。そういった見方は芸能界と一般社会のどちらで働く方々にも失礼なので、アイドルの後輩たちには、芸能界以外にも輝ける職場があるということを、もっともっと伝えていきたいです。

 この活動を広げていくことで、後輩たちも将来の不安を感じずに芸能活動に打ち込めるようになるでしょうし、親御さんたちも、セカンドキャリアの道筋が見えている方が、安心して子どもの夢を応援できるのではないかと考えています」(島田氏)

 厳しい芸能の世界で長く輝き続けられるのは、ほんの一握りかもしれない。しかし、アイドル時代に得た経験やスキルは、その後のキャリアにも生かせるはずだ。今回のビーマップと島田氏の取り組みが、非常に重要な意味を持つことは間違いない。

(文=文月/A4studio 撮影=尾藤能暢)

※本記事はPR記事です。

JRAパンサラッサG1勝利の裏でクラブが「致命的」な大失態!? 牧場から謝罪コメントも、事後対応は返金のみ?

 3月最終週、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場では、ドバイワールドカップデーが開催され、日本からの出走馬は計5勝と大活躍の1日となった。

 5頭のうち、それぞれ逃げ切り勝ちを見事に決めたパンサラッサとバスラットレオンは、どちらも広尾レースの所有馬。一口馬主のクラブの一つとして人気があり、一口当たりの出資額は1万円以内の馬もいるなど、比較的リーズナブルなことでも知られている。

 所有馬の華々しい活躍でクラブの評判もうなぎ登りかと思いきや、その裏で驚きの事件が発生していた。

 レトロクラシックの20(父ドレフォン)として以前募集され、満口御礼でデビューを控えていた現2歳馬が、実は別の馬だったというのである。字面で見ると混乱してしまいそうだが、一体どういうことだろうか。

 3月末、広尾サラブレッド倶楽部は、会員向けページ内に同馬募集取り下げのお知らせを掲載。取り違えについて「発生時期は2020年、当該馬の離乳後の11月から12月にかけてであろうと推測されており、当倶楽部の募集馬としてラインアップされる以前より取り違えが生じていたことから、実際にはレトロクラシック’20と異なる馬の写真や映像を用いて募集を開始し、近況等もご紹介していたことが明らかとなりました」と述べている。
 
 これまで出資希望者が見ていた写真や映像は、最初から全てまったくの別馬だったということだ。何故このような事態になったのか、上記の文章と同時に、生産牧場の代表者である木村秀則氏によるお詫び文も掲載された。

 それによると、牧場側が「体型、骨格が成長・変化するこの時期に、特徴の酷似している2頭の馬にもかかわらず同色の頭絡を装着してしまったこと」「馬の判別を属人的なものだけに依拠し、客観的な判断(マイクロチップ判別、特徴との照合)をしなかったこと」などが取り違えの原因として挙げられている。

 誰にでもミスはあるとは言え、内容が馬の取り違えとなると、馬体や映像を見てその活躍を楽しみに出資した人はやり切れない気持ちだろう。広尾サラブレッド倶楽部の規約にも「馬の取り違えが発生した場合」の対応についてはそもそも想定されているはずもなく、記載はなかった。

 クラブからのお知らせには「一旦ファンドの取りやめ及び出資会員様への出資金等の返金を行うこととし」との記載はあるものの、それ以上の補償の言及は今のところなし。対応次第では、裁判外紛争解決手続の一つである「あっせん」を出資者が申し立てるなどの可能性もゼロではなさそうだ。

 木村秀則牧場生産の広尾レース所属馬は、先述のドバイターフ(G1)を勝ったパンサラッサ他、クレッシェンドラヴ、キングエルメスなどがいる。活躍馬が多いだけに、今後牧場とクラブの関係がどうなるのか含め、その動向は気になるところだ。

 今回の事件を受け、牧場側はマイクロチップによる確認を厳格化することを発表。他牧場やクラブ含め、馬の取り違えなどという事態はこれが最後のケースになることを望むばかりである。

(文=大井ふみ)

<著者プロフィール>
 競馬にハマって3、4年。周りの女性陣に布教活動を試みるもうまくいかず、おじさんの競馬仲間だけが増えていく。大井競馬場でビール片手にナイター観戦にいそしんでいたが、最近はそれすら叶わず自宅観戦の日々。

JRAパンサラッサG1勝利の裏でクラブが「致命的」な大失態!? 牧場から謝罪コメントも、事後対応は返金のみ?

 3月最終週、アラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場では、ドバイワールドカップデーが開催され、日本からの出走馬は計5勝と大活躍の1日となった。

 5頭のうち、それぞれ逃げ切り勝ちを見事に決めたパンサラッサとバスラットレオンは、どちらも広尾レースの所有馬。一口馬主のクラブの一つとして人気があり、一口当たりの出資額は1万円以内の馬もいるなど、比較的リーズナブルなことでも知られている。

 所有馬の華々しい活躍でクラブの評判もうなぎ登りかと思いきや、その裏で驚きの事件が発生していた。

 レトロクラシックの20(父ドレフォン)として以前募集され、満口御礼でデビューを控えていた現2歳馬が、実は別の馬だったというのである。字面で見ると混乱してしまいそうだが、一体どういうことだろうか。

 3月末、広尾サラブレッド倶楽部は、会員向けページ内に同馬募集取り下げのお知らせを掲載。取り違えについて「発生時期は2020年、当該馬の離乳後の11月から12月にかけてであろうと推測されており、当倶楽部の募集馬としてラインアップされる以前より取り違えが生じていたことから、実際にはレトロクラシック’20と異なる馬の写真や映像を用いて募集を開始し、近況等もご紹介していたことが明らかとなりました」と述べている。
 
 これまで出資希望者が見ていた写真や映像は、最初から全てまったくの別馬だったということだ。何故このような事態になったのか、上記の文章と同時に、生産牧場の代表者である木村秀則氏によるお詫び文も掲載された。

 それによると、牧場側が「体型、骨格が成長・変化するこの時期に、特徴の酷似している2頭の馬にもかかわらず同色の頭絡を装着してしまったこと」「馬の判別を属人的なものだけに依拠し、客観的な判断(マイクロチップ判別、特徴との照合)をしなかったこと」などが取り違えの原因として挙げられている。

 誰にでもミスはあるとは言え、内容が馬の取り違えとなると、馬体や映像を見てその活躍を楽しみに出資した人はやり切れない気持ちだろう。広尾サラブレッド倶楽部の規約にも「馬の取り違えが発生した場合」の対応についてはそもそも想定されているはずもなく、記載はなかった。

 クラブからのお知らせには「一旦ファンドの取りやめ及び出資会員様への出資金等の返金を行うこととし」との記載はあるものの、それ以上の補償の言及は今のところなし。対応次第では、裁判外紛争解決手続の一つである「あっせん」を出資者が申し立てるなどの可能性もゼロではなさそうだ。

 木村秀則牧場生産の広尾レース所属馬は、先述のドバイターフ(G1)を勝ったパンサラッサ他、クレッシェンドラヴ、キングエルメスなどがいる。活躍馬が多いだけに、今後牧場とクラブの関係がどうなるのか含め、その動向は気になるところだ。

 今回の事件を受け、牧場側はマイクロチップによる確認を厳格化することを発表。他牧場やクラブ含め、馬の取り違えなどという事態はこれが最後のケースになることを望むばかりである。

(文=大井ふみ)

<著者プロフィール>
 競馬にハマって3、4年。周りの女性陣に布教活動を試みるもうまくいかず、おじさんの競馬仲間だけが増えていく。大井競馬場でビール片手にナイター観戦にいそしんでいたが、最近はそれすら叶わず自宅観戦の日々。

JRA桜花賞、「西高東低」で万馬券決着か…群雄割拠のなかマスコミも盲点の穴馬

今週末は必見の桜花賞

 エフフォーリアとジャックドールの対決に沸いた大阪杯(G1)が終わり、今週末からいよいよ3歳G1戦線がスタートする。その第1戦となるのが、3歳牝馬限定の桜花賞(G1)である。昨年は白毛のアイドル・ソダシが勝利し歴史にその偉業を刻んだが、今年も将来有望な素質馬たちが集まった。

 昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝利したサークルオブライフ、桜花賞トライアルのチューリップ賞(G2)を快勝したナミュール、フィリーズレビュー(G2)を勝利したサブライムアンセム、アネモネステークスを勝利したクロスマジェスティ。さらにナムラクレア、ウォーターナビレラ、ラブリイユアアイズといった実績馬がズラリ。有力馬は両手に余る存在で、まさに混戦模様となっている。

 大きく分けると関西馬ナミュールvs.関東馬サークルオブライフという図式となっており、まさに東西対決の様相。だが、桜花賞は関西馬が多く勝利してきたレースであり、ここ10年を見ても関西7勝に対し関東は3勝だからダブルスコア以上。

 そんなナミュールが中心となっている関西馬のなかで、ファンもマスコミも盲点となっている穴馬がいることを、関西馬情報のスペシャリスト集団である「チェックメイト」が教えてくれた。

 チェックメイトといえば、騎手としてテイトオーで東京優駿(日本ダービー/G1)を勝利し、さらに調教師としてもイソノルーブルで優駿牝馬(オークス/G1)を制する偉業を達成した清水久雄など、実際に競馬界で活動していた元関係者が多数在籍。

 彼らは現役の競馬関係者と親密な関係にあり、例えば飲み仲間であり、ゴルフでスコアを競い、趣味のボートレースを楽しむような間柄にある。時には、馬の仕上げに関してアドバイスをするようなこともあるという。これはあくまでもサラリーマンでしかない競馬マスコミとは一線を画すものであり、どちらが関係者の本音を聞き出すことができるかは明白だ。

 つまり、本物の関西馬情報を知るにはチェックメイトを活用するのがベストなのである。

 そのチェックメイトは、桜花賞に対して絶大な自信を持っている。前述したように桜花賞は関西馬が多く結果を出しているレース。そして関西馬情報を知り尽くすチェックメイトは、過去11年で9レースを的中と81.8%もの的中率を記録。しかも、そのなかには2015年の3連単・23万馬券という衝撃の10万馬券も含まれているのだ。

 スポーツ紙や競馬専門紙では、1紙あたり20名を超える記者が予想を並べることは珍しくない。つまり20パターンの買い目が掲載されており、そのなかの一つでも的中すれば大々的にアピールされる。しかし20パターンも予想を買うファンはまずいないし、無駄でしかない。そもそも誰が当たるのかなんてわかるはずもない。

 それに対し、チェックメイトが提供する買い目はたった一つだけ。それだけでもマスコミ以上の価値があるが、その手法で23万馬券を含む的中率81.8%なのである。これがいかに突出した数字か、おわかりいただけるだろう

 そんなチェックメイトは今年の桜花賞に対して、以下のように語っている

「桜花賞はチェックメイトにとって、1年でも5本の指に入る自信のあるレースです。それはこれまでの結果でも証明していますし、トライアルのフィリーズレビューでも万馬券を的中させるなど、今年入手している情報からも断言します。

 今年もすべての関西馬に関する情報を把握していますが、そのなかで確勝級の関西馬やマスコミ盲点の大穴関西馬も確認済み。関係者の意気込みはかなりのもので、2015年の23万馬券的中を思い出させます。

 なお、この桜花賞は特別なレース。より多くの方に競馬の魅力を感じていただきたいので、特別に我々の情報を無料で公開します。

 しかも、ただ公開するだけでは馬券の参考になりにくいと思うので、ストレートに桜花賞の3連単買い目を無料で公開します。ぜひ参考にしてください」(チェックメイトのスタッフ)

 このコメントを聞いただけでもワクワクするのではなかろうか。

 桜花賞はこれまで何度も波乱となり、ファンを泣かせてきた難解なレースだった。しかしチェックメイトが提供する無料情報を活用すれば、難解なレースが簡単なレースに一変するのである。

 春競馬が盛り上がるなか、こんなチャンスを逃す手はない。馬券を的中させるには確かな情報と正しい買い方が必要である。それらを兼ね揃えたチェックメイトの無料関西馬情報は、間違いなく誰にとってもプラスとなるはずだ。

 来週末の皐月賞(G1)、そしてゴールデンウィークに行われる天皇賞(春)にも多くの関西馬が出走する。当然のことながら、そこでもチェックメイトの情報が遺憾なく発揮されるはず。2022年のG1を勝ち抜くためにも、チェックメイトの桜花賞・特別無料情報で馬券攻略をスタートさせよう。

(文=Business Journal編集部)

CLICK→無料公開!【桜花賞「3連単・勝負買い目!」】チェックメイト

※本稿はPR記事です。

金融庁・日銀がゴリ押ししたフィデアHDと東北銀行の経営統合、なぜ破談に?真相

 荘内銀行(本店:山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)を傘下に持つフィデアホールディングス(HD、仙台市)と東北銀行(岩手県盛岡市)は、経営統合に関する基本合意を解除した。経営統合の発表から7カ月。“婚約”は解消された。

 長引く低金利や人口減少など地方銀行を取り巻く厳しい環境が続くなか、両社は21年7月、経営統合で基本合意した。フィデアHDを持ち株会社として3行が傘下の子会社となるかたちの統合を計画。22年10月の経営統合を目指していた。統合準備委員会を設置し、営業やリスク管理など8つの部会で実務的な協議を進めてきたが、「地元を重視する東北銀行と、県境をまたいだ広域性を特徴とするフィデアHDの経営戦略や組織体制に対する考え方の違いが埋まらなかった」(有力金融筋)。

 東北銀の村上尚登頭取は2月10日、本店で記者会見し、「広域での成長を目指すフィデアHDと、地域密着の当行との間に見解の相違があった」と述べた。フィデアHDの田尾祐一社長は「(当社は)持ち株会社体制を活用し、広域で事業を行う方針に変わりはない」とした。

 フィデアHDと東北銀は18年2月、包括業務提携し、事業継承や有価証券の運用などで協力してきた。統合に踏み込んだのは、地銀再編に前向きな菅義偉首相(当時)の下で、政府や日銀が策定した統合支援策に背中を押された側面もある。「広域」か「地域密着」かは地域金融機関の永遠のテーマである。フィデアHD、東北銀の挫折は地域金融機関の再編の難しさを浮き彫りにした。

「東北銀は飲み込まれてしまうことを警戒した」

「われわれは2番手グループ。1番手グループと違って奮起しないとビジネスモデルを築けない」。フィデアHDの田尾祐一社長は21年7月、仙台市で開いた記者会見で危機感を露にした。統合する予定だった3行が本店を置く山形、秋田、岩手の3つの県にはトップシェアを誇る山形銀行、秋田銀行、岩手銀行がある。地方経済は人口減少で資金需要が落ち込んでいる上に、新型コロナウイルス禍でさらに経営が苦しくなった。特に、「2番手」に位置する地銀にとって、経営基盤の強化が急務となっていた。

 フィデアHDは荘内銀行と北都銀行が2009年10月、経営統合し、新たに発足した会社で仙台市に本社を置く。一方、東北銀行は、岩手県盛岡市に本店を置く1950年設立の地銀。県の商工会議所の関係者が立ち上げた“戦後派地銀の第1号”である。総資産は2つのグループで合わせて4兆2429億円。東北では、七十七銀行(仙台市)、東邦銀行(福島市)に次ぐ規模になる。

 しかし、青森県を本拠地とする青森銀行とみちのく銀行が統合すれば、第3位から一つ順位が下がることになる。営業拠点は6県に広がり、東北3県に主な営業基盤を置く広域金融グループが誕生するはずだった。経営統合の狙いの一つに公的資金の返済があることは、まぎれもない事実だ。北都銀と東北銀は、それぞれ100億円の公的資金を受け入れており、返済に向けた財務の改善を急いでいた。

 フィデアHDの田尾社長は、みずほ銀行の元常務。取締役会議長の西堀利氏はみずほ銀行の元頭取である。荘内銀は創業時から安田財閥との関係が深く、安田の流れをくむ富士銀行、つまり、今のみずほ銀行出身者が経営の中枢を占めてきた。直接の資本関係はないものの、みずほ出身者が経営を実質、支配してきた地銀である。フィデアHDはメガバンク流の経営ノウハウを取り入れてきたことで知られている。

 荘内銀で20年4月から第4次中期経営計画がスタートするのに合わせて、田尾社長が荘内銀の頭取を兼務。持ち株会社と銀行のトップを一体化した。荘内、北都両行の経営企画部を仙台市のフィデアHDに集めた。同部はリスクや投資配分といった経営の根幹にかかわる重要な事項を決める部署だ。

 頭取や会長の人事決定権はフィデアHDの指名委員会が持つ。持ち株会社のフィデアHDが傘下銀行を支配する。傘下行の取締役も、フィデアの指名委員会が指名する形態になっている。フィデアの取締役会は11人中、8人を社外取締役が占める。社外取締役が過半を占める取締役会はガバナンスの監視・監督をする。業務執行は取締役ではなく執行役が担う、欧米流のガバナンス体制に移行していた。

 東北銀行が統合を白紙に戻した理由の一つにガバナンスを挙げた。東北銀の取締役もフィデアHDの指名委員会が決めることになれば東北銀の経営の自主性は、ほとんどなくなる。「地域密着」を統合解消の理由にあげたのは、あくまで建前。「完全に飲み込まれてしまう」(東北銀の元役員)ことを恐れたからではないのか、とみられている。

 金融庁や日銀が東北銀とフィデアHDとの統合を積極的に後押ししたのは、「東北銀が抱える100億円の公的資金を、早期に返済させるため」(東北地方の有力地銀の頭取)だった。だが結局、破談となった。「東北銀が単独で公的資金を返済するのは事実上、困難。新たな“嫁入り先”を見つけることになるだろう」(同)と取り沙汰されている。東北地方の金融再編は待ったなしだ。

青森・みちのくの経営統合は最終段階

 青森銀行とみちのく銀行は、それぞれ臨時株主総会を開き、22年4月に持ち株会社プロクレアホールディングス(HD)を設立し経営統合することが承認された。みちのく銀が抱える200億円の公的資金の返済はプロクレアHDが行うことも決まった。両行はHDの傘下に入り、24年度の合併を予定している。HD社長には青森銀の成田晋頭取が就任し、みちのく銀の藤澤貴之頭取は副社長となる。

 統合によってプロクレアHDの青森県内のシェアは7割超となる。「地銀の統合に独占禁止法を適用しない」との特例法の適用を金融庁に申請している。政府・日銀が東北で進めている地域金融機関の統合は1勝1敗の痛み分けとなった。

(文=Business Journal編集部)

 

JRA大阪杯(G1)凡走エフフォーリアに「2つの呪い」が直撃!? 最強馬を襲った父と逆神のダブルパンチ……、デアリングタクトの復帰にも逆風

 3日、阪神競馬場で開催された大阪杯(G1)を制したのは、吉田隼人騎手と金子真人オーナーがタッグを組んだ8番人気の伏兵ポタジェ。人気を分けたエフフォーリアと5連勝中のジャックドールの激突で盛り上がった今春2つ目のG1は、いずれも馬券圏外に敗れる波乱の結末となった。

 とはいえ、自ら演出した厳しいペースで5着に粘ったジャックドールに対し、9着に凡走したエフフォーリア(牡4、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、元JRAの安藤勝己氏も自身のTwitterで「心配になる、よくない負け方」と評したほどの深刻な敗戦だった。

 今年の大阪杯出走メンバー中、G1を2勝以上している馬はエフフォーリアのみ。それも皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念というトップクラスの馬が集まるG1を3勝。実績的には一枚も二枚も抜けた存在であり、単勝1.5倍の圧倒的支持を受けたのも当然だろう。

 1週前の追い切りでは、主戦の横山武史騎手が、「もっと動けるはず」と不満を漏らしていたものの、最終追い切りでは「有馬記念よりは上がって8割くらいの状態」とジャッジしたように良化。本調子まではいかなくとも、ここまで負けるメンバー構成ではなかったはずだ。

「この馬らしさがなくて、早めに踏んで3コーナーぐらいから行きたかったのですが、動けるような余力がありませんでした。1週前で重かったので、メリハリが無く、そのメリハリの無さがモロに出てしまったのかもしれません」

 レース後、横山武騎手からも歯切れの悪いコメントが出されたが、大本命馬の凡走は見ていたファンにとっても不可解な敗戦に映ったことだろう。

 その一方でエフフォーリアに対する「2つの呪い」もネットの掲示板やSNSなどで大きな注目を集めていた。

 1つ目はお笑い芸人『霜降り明星』の粗品が、自身のYouTubeチャンネルで本命にエフフォーリアを指名していたことである。詳細については本動画をご覧頂きたいのだが、何しろ粗品に指名された本命馬はほぼ敗戦続き。

 そして、あまりにも“当たらなさ過ぎる”予想は、ついに競馬ファンからも「粗品の呪い」と恐れられるまで有名になった。今年に入って阪神大賞典(G2)のディープボンドの優勝こそ予想的中だったものの、大阪杯で断然人気に支持されたエフフォーリアを凌ぐ1.2倍のド鉄板。単勝1.5倍ではこの「呪い」を跳ね返すには足りなかったかのかもしれない。

 大阪杯後に更新された動画では、優勝したポタジェについて金鯱賞(G2)で本命にしたことにも触れ、「着外に沈んで今回は伸び伸びと1着」したことに対し、「呪いから解放されとるがな」と自虐的に振り返った。

 2つ目はもはや定番となりつつある「エピファネイア産駒の早熟説」である。2016年に種牡馬デビューしたため、まだサンプル数も少なく信憑性には疑問もあった。

 とはいえ、代表産駒であるデアリングタクト、アリストテレスが古馬になって思うように結果を残せていない現状は、ネットの掲示板やSNSなどで産駒の「早熟説」が囁かれる原因となっていた。

 自身が4歳秋のジャパンC(G1)を圧勝していることもあり、まだまだ検討の余地が残されているものの、3世代目のエフフォーリアすら古馬になった途端に勝てなかったことで、この噂も再燃しそうな雰囲気だ。

「2つの呪い」の真偽はともかくとして、多くのファンが負けるはずがないと信じたエフフォーリアまで敗れたことは事実。この不可解な敗戦が、ヴィクトリアマイルで復帰を予定しているデアリングタクトにも悪い影響を与えなければいいのだが……。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

ジェンダーについて広告会社は何ができるの?長田杏奈さんに相談してみた。

jc1

電通クリエイターがジェンダーと向き合い、さまざまな分野の方との対話を通じて、ジェンダーとクリエイティブの新しい関係を模索する本連載。

第4回目は、ジェンダーにまつわるさまざまな活動をされている美容ライター長田杏奈さんにお話を伺います。

「フラワーデモ」への参加、雑誌「エトセトラ VOL.3 私の 私による 私のための身体」の責任編集とご活躍されている長田さんに、電通のコミュニケーションプランナー・権すよん(以下:スー)とコピーライター・岩田泰河(以下:岩田)が、ざっくばらんにお話を伺いました。

長田さん、活動のモチベーションはなんですか?

スー:今日はありがとうございます。長田さんはネット上でジェンダーにまつわるさまざまな活動をされていて一度お話してみたいと思っていました!このような活動を始めたきっかけはあるんでしょうか?

長田:私の場合、美容ライターを本業としているのもあって、美容業界や女性誌の方々と仕事をすることが多いんです。そうすると決定権がある地位に女性が多いのが当たり前で、むしろ他の多くの企業がいまだに男性優位社会であることに驚くことがあります。

だから、歪なパワーバランスの元で起きる不条理に対して「それは違うんじゃない?」と他の業種の人よりも敏感になれたのかもしれません。そして、感じた違和感を言葉や行動に移していった結果、すよんさんにジェンダーにまつわる活動をしていると認識されるようになったのかなと思います。実は、自分ではそんなに意識してなかったり。

スー:そうなんですね、意外です。確かに職場に女性ばかりで男性優位状態がないというのはなるほど!と思いました。

長田:だからこそ、世の中のいまだに当たり前になっていることに対して「なんか変だぞ?」と敏感になるんだと思うんです。「フラワーデモ」(※1)に参加したり、雑誌「エトセトラ VOL.3 私の 私による 私のための身体」(※2)の責任編集を手がけたりしたことで、より問題意識が深まった気がします。

※=1 フラワーデモ:花を手に性暴力に抗議するデモ活動
※=2 エトセトラ:2020年創刊されたフェミニズムを扱う雑誌
 

岩田:ジェンダーにまつわる諸問題について「よし!やるぞ!」と決意して取り組んでいるというわけではないんですね。

長田:はい、求められるままいろんな仕事を受けながら、自分の興味があるものを一つ一つ重ねてるイメージです。「すごい活動をして世界を変えてやる!」みたいな気負いはないです。

スー:SNS上での長田さんの活動を見ると「すごい活動をされているなあ!」と思っていたので意外でした。

長田:興味を持ったら動いてみることを、元々ずっとしていたんです。美容ライターを始めたきっかけもそうでしたし。わりと“フッ軽”です。

スー:ふふふ。なるほど、興味を持ったらすぐ行動する!

長田:個人的には、誰かの考え方を変えることをゴールに活動をするとしんどくなる気がして。人が人生をかけて築いてきた価値観を変えることはとても難しいことだと思うので。だから「私はこう考えるから、発信しとこ」ぐらいが、ちょうどいい。友だちと一緒に、性暴力やDVにまつわる啓発ステッカーやポストカードを作ってるのですが、イケてるポストカード作って、できる範囲で配っちゃお!みたいな感じです。ほしい人にあげて、あとは委ねて終わり。

スー:なんか楽しい感じですね。

jc2

雰囲気からはじまるダイバーシティ?

長田:最近、雑誌業界でも価値観が大きく変化しているのを感じます。例えば、一時期は「モテ服」「モテコスメ」みたいな言葉が流行っていたと思うんですけど、最近は見出しやタイトルでもほとんど見かけません。服やコスメを選ぶときに、他人基準ではなく、自分基準で選ぶことの方が「素敵」という世の中のムードになってきたからだと思います。

スー:それは素晴らしいですね。逆に雑誌でそういう言葉が使われなくなることで、読者も「他人視点のモテってもうダサいよね」「自分が好きなものの方が大事だよね」みたいな意識になるのかもしれません。

長田:そうなんです。皆さんのお仕事もそうですが、メディアや広告は、世の中のニーズと呼応し合ってムード作りをする仕事でもあるので、その役割を上手く使って、みんなが心地よい社会のムードを作れるといいなあと思います。

岩田:最近の広告表現だと、ダイバーシティをテーマにしたものも多くありますよね。例えば、さまざまな人種や多様なジェンダーの方を並べたりする表現などがよく見られます。しかしそれ自体が「ダイバーシティ=いろんな人を出す」という表現のステレオタイプになってしまっていることに、少し悩んでいます。

長田:表現する側としてはそのような気持ちになることもありますよね。しかし、当事者としては、「あ、私に似ている人がCMに出ている!」と思えるだけで、自分が社会に包括されているという安心感につながる。実際、そういう研究データもあるんですよ。それもとても大事なことだと思うんです。もちろん、表現のマンネリは避けたいけれど、いろいろな属性の人にフォーカスすることは、社会的に大きな意味があるんです。

岩田:「自分に近い属性の人がCMに登場する」というシンプルなことで、今までマイノリティとされていた方々の自尊心が高まるなら、それだけでも素晴らしいことですね。

スー:今はコミュニケーションを作るときにダイバーシティを意識することがやっとできるようになったけど、それでも足りないことがあるから抗議の意見がきたり、さらにはSNSで炎上したりします。

その原因の一つに、企画する側のダイバーシティが欠けているからというのもありそうです。例えば、企業でプロジェクトのチームの構成を見ても、女性や性的マイノリティの方が少ないケースは多いと思います。まずはそこから変えていくのがファーストステップとして大切なのではないかと私は思います。

長田:それはとても大切だと思います。

岩田:前回の清田隆之さんとの対話で、TwitterなどSNSの声に耳を傾け、世の中のいろんな意見を聞くことが大切だという話がありました。広告表現だけではなく、ふだん見聞きする情報にもダイバーシティが必要だし、仕事のチーム構成にもダイバーシティが求められているということですね。

広告の「ポジティブのジレンマ」

長田:炎上した広告を見ていると、「傷ついたり、苦しんできた人の存在」を透明化して、過剰にポジティブなメッセージを押し出しているケースもあるのかなと思います。

岩田:広告って、もともとポジティブなものが多いですからね。

長田:ポジティブなメッセージを発信したほうが、モノが売れるというのは分かります。私も美容ライターとして化粧品の広告に関わることがあるのですが、結局ポジティブなほうが多くの層にウケて売れたりしますから。でも、現実とかけ離れたポジティブなメッセージで、ときに傷ついたり疲れちゃったりする人がいることも、どこかで意識しないといけないのかなと最近は思っています。

スー:ポジティブでモノが売れる、でも傷つく人もいると…...。

長田:どんなに女性をチームに入れても、若い人をチームに入れても、メジャーな広告をつくる立場にある人って、ある程度社会的に特権に恵まれていることが多いですよね。本人たちが大変な努力をしているというのはまた別の話で、「広告を作る、メッセージを発信する側」の優位性ってある。

でも、世の中には、構造的な不平等の中でいろんなモヤモヤを抱えていても、どこにも吐き出す場所がなくて苦しんでいる人もいる。そういう人に、過剰にポジティブなメッセージを与えると「そんなに前向きな気分じゃいられないんだよ」という摩擦や屈託を生んでしまうこともあると思うんです。

スー:なるほど...…。広告はポジティブなメッセージを発信してこそモノが売れるけど、ポジティブすぎるとそんな気持ちになれない人たちには嫌われてしまうと……。まさにジレンマですね……。

jc3

長田:ジェンダーや年齢という枠に限定せず、そのメッセージを受け取る人が、どんな気持ちで、日々を過ごしているのか。置かれている状況や心もよくよく想像することが大事ですね。

岩田:広告の仕事をしていると、ついつい忘れてしまいますが、何かを発信できる人は、それだけで優位な立場にいることを、もっと自覚しないといけませんね。

世代の新陳代謝だけで全てはなんとかならない。

スー:メディア側は、多くの共感が得られるものさえ作ればそれでいいのかという問題もあります。

例えば「女性の価値は年齢に左右される」という価値観は、今でも世の中に根強く残っているのが事実です。なので、そのような価値観がベースとなったコンテンツをテレビで届けると、世の中の多くの人が「分かる分かる〜」と共感して、人気の番組になったりする。しかし、それは今までの生きづらい価値観を再生産させていると私は思うんです。

メディアには世界を形作る役割があるからこそ「多様な生き方」や「(ちょっと先の)憧れの生き方」を見せる責任があるんじゃないかと私は思います。

岩田:そういう古い価値観って、なかなか変わらないですよね。

長田:よく「世代交代が進めば、価値観も変わるだろう」という考え方もあると思いますが、わたしはそこだけに期待するのは楽観的過ぎると思っています。再生産、全然止まってないから!と感じる場面が多くあるので……。目指す世界があるならば、その世界に近づけるために今みんなで行動しないと、自然と変わることはあまりないかな、と。

スー:確かに、若い人たちがみんな前の世代とは異なる考え方を持っているとは限りませんもんね。目指す形があるならそれに向けて努力しないと変わらない。

岩田:若い人でも、数十年前のようなジェンダー観を持っている人はたくさんいますよね。逆に、世代が上の人でも、ジェンダー観を柔軟にアップデートしている人だっている。世代だけでジェンダー観を判断するのは危険です。だからこそ、上の世代ともしっかり会話をして、変化を一緒に作っていきたいなあと、僕は思っています。

スー:もっと上の世代、50代、60代の方ともジェンダーについて話し合っていく姿勢をとっていきたいね。

CSV×企画力=?

長田:そういえば、電通ってCMを作るだけが仕事ではないと聞きましたがそうなんですか?

スー:はい、クライアントの課題を企画のちからで解決することが仕事です!

長田:なるほど。そこで提案ですが、企業はCMのメッセージに限らず、もっと直接的な形で女性を支援してもいいと思うんです。例えば最近でいうと、女性がターゲットの企業が、女性の学生向けの奨学金を始めたり。ただ単に消費者とメーカーみたいな関係性じゃなくて、共に歩みます感や有言実行感があってすごく親近感が湧きます。いわゆるCSV活動といいますか。CMだけが企業のイメージを作るわけではないので、そういう活動はこんな時代だからこそ、しっかり見られているんだと思うんですね。

スー:なるほど。すでにやっている企業もありますが、もっと増えて当たり前になるといいなあと思います。例えば、生理用品の会社が、東京の主要な駅の女子トイレに無料の生理用品の自動販売機をすごく素敵な形で設置するとか。企業のブランドイメージアップに大きく貢献できそうですね。

実際女性を支援できて、ターゲットにもしっかりそれが伝わって、会社のイメージアップにもつながり、さらには業績もよくなる。それなら、企業のCSV活動をもっと自由に企画していくのはとても面白いことができそうです。

jc5

長田さんとの話を終えて

スー:いつもSNSで見ていた長田さんとイメージがいい意味で違って、とてもやわらかい楽しい時間だったなあ。いろんな人がいろんな温度感でジェンダーの活動に関われるこの時代がとても素晴らしいと感じました!

わたしも個人的な心の中の「やってみたい!」「気になる!」という声を大切にして生きていきたい。

岩田:広告業界で働く人は、何かを世の中に発信できるぶん、いろんな責任を取る覚悟が必要な気がした。もっといろんな人の立場に立って企画を考えなきゃいけないし、もっといろんな立場の人と仕事をすることが大切になってきそう。

スー:いろんな人の話を聞くのも、その第一歩かもね〜。

この記事を読んだ人は、こちらの記事もおすすめです
グローバルな最新の性教育が、わたしたち大人に必要な理由。
一番多いのは「知識ある他人事層」~LGBTQ+に対するストレート層のクラスター分析
<新制度はじまる!>男性育休のこと、1600人に聞いてみた
 
tw